野方商店街について

コラム(のがたあれこれ)-2

オリンピックと 野方

 今年はいよいよ第32回夏季オリンピック大会が実に56年ぶりに東京で2度目の開催となります。前回昭和39年は首都高速道路、東海道新幹線、羽田空港モノレールなどの交通網が日本の高度経済成長と共に新設されましたが、野方地域も都道環状七号線が開通するなどして、大いにオリンピックに関係して影響が有りました。
 さて野方とオリンピック意外と知られていないトリビアが有りますので紹介します。
 1932年ロスアンゼルスオリンピック大会、男子100メートル走決勝に出場して、6位に入賞した吉岡隆徳氏は、当時100メートル10秒3の世界タイを記録して、「暁の超特急」と呼ばれ、現在の野方本町通りのはずれに下宿されていました。吉岡氏のすごいところは還暦過ぎでも100メートルを13秒で走破されたことで、現在でも陸上界では吉岡杯があるほどの日本陸上短距離界のカリスマ的な方です。

 

 またもうひと方、同じロスアンゼルスオリンピック大会の総合馬術耐久競技に出場された城戸俊三氏は、野方四丁目環七沿いで獣医をされていたようです。この馬術競技では西竹一中尉が金メダルをとった事は有名ですが、城戸俊三氏の出場された総合馬術耐久競技は22マイルの山野の障害を飛越しながら行う大変に過酷な競技で、前回の東京オリンピックでは軽井沢辺りが競技会場になっていました。さて城戸俊三氏は愛馬久軍号に騎乗して上位をキープしていましたが、ゴール直前に馬の汗,呼吸,心拍などを察して、これ以上競技を続けると馬の生死に関わると案じ、棄権されました。今でも愛馬精神の鏡としてロスアンゼルスで顕彰碑があるようです。

 

 
 

みつわ通りミニオリンピック

 昭和末から平成初期にかけて、みつわ通り商店街を会場に野方地区まつりのカーニバルに合わせて、ミニオリンピック大会が開催され、多くの子供達でかなりの賑わいを見せていました。聖火台、表彰台なども手作りでパン食い競技,綱引き、梯子障害競技などもあり、それぞれ賞品やメダルなど、イベントとしてかなり完成された内容でした。

 
 

2019.12